サリエリにはなれない    凡庸なる者の守り神
DATE 2009/08/31(月) 20:11   CATEGORY murmur
掘って、掘って、ついでに私も掘ってって
津村記久子のデビュー作を読み始めた。
50頁を過ぎたあたりから、こういうデビュー作は初めてかも。
と、思う。

1頁目からやってくれる。
大変好み。
まあまあ上手い。(物凄く上手くなりそう)
でも、好みでもあり巧みでもあるデビュー作はそう珍しくない。
私は、人間を描く作家の姿勢に驚いたんだ。

デビュー作で、こんな風に人間を描いた小説ってあったっけ?
甚く感動。
私が編集者なら、こんな小説を世に出したい。
編集者になりたいとも思ってないのに、突然どうしたんだろう。


ふと、人間を描くことが得意な作家は誰だ?
思案。
おかしいんだ。
誰も思い付かない。
私小説、私小説風、歴史小説は除外。
思い付かない。
どうしても思い出せない。

方向転換。
好きなキャラは?
魅力的なキャラ、誰がいた?

『OUT』の雅子。
大好きだけど、リアリティが足りない。

『ナチュラル・ウーマン』の花世、容子。
無論大好きだけど、人間を描くとはまた違うし。

『家守綺譚』のゴロー。
犬じゃん!

京極堂シリーズの関君。
キャラ立ちし過ぎ。

『微熱狼少女』の三島。
レズビアンだから。
三島って名字が素敵だから。


………全然思い浮かばない!!!


いやいやいやいや!
誰かを忘れている。
人間を描かずして、良い小説が生まれるわけないだろう!
誰かいる筈。
絶対忘れているだけ。



おかしい。
助けてくれ。
気持ち悪い。




てか、思った。
掘り下げるという点では男の方が得意なのかな。
男性作家はよく、自虐的私小説を書くけれど、女はあまりしないよな。
あ、でも、女はエッセイで自虐するな。
この差はなんだ?
不思議だ。
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